インド映画

インドは世界一の映画生産国である。98年日本にも上陸し、話題をさらったことを覚えている人も多いことだろう。ハリウッドで制作されているものを映画だと認識している人々には、映画の定義を根底から覆すものに違いない!

この旅ではあらゆるところでインド映画に出会った。行きの機内放送が一番最初であった。噂には聞いていたが、男女が横に並んで、なにやら歌い踊っている姿はチープなミュージックビデオさながらである。室内で踊っていたと思えば、次のカットでは山頂で、また次のカットでは草原で、とシーンを替え、衣装を替えととにかくやたら忙しい。おまけに女性の声はカナリヤのような高音。インド映画のインパクトには最初から圧倒された。
次に見たのがバラナシで入った映画館。ジモティー用の映画館らしく現地語のみで、何を言っているのかチンプンカンプン。しかーしである。言葉がわからないのにストーリーは読めてしまうのである。何というのか、古典的な喜怒哀楽の物語をミックスした内容なのだ。ここで見たのは、踊りはあまりなかったものの、拍手したり、罵声を飛ばしたりの観衆の態度に圧倒された。
お次はボンベイ。ここでは、映画の撮影現場に出くわした。タダでさえ制作数の多いインド映画のハリウッドと呼ばれている地である。出くわさない方が難しいかもしれない。黒山の人だかりの中の少年を捕まえて聞いたならば「シューティングスター」と言う。よく聞けば発音が悪いだけで「スーパースター」と言っていたようだ。残念ながら、スーパースターを拝めなかったもののインド映画の人気ぶりを垣間見れた。

さて、日本でも「ムトゥ・踊るマハラジャ」が公開され、話題を呼んだ。僕も見たくちだが、インド映画の割にストーリー性があり、さすがは厳選されて日本に入ってきただけはある。簡単に言うと、ミュージカル+吉本新喜劇+香港映画と言うところか。ミュージカルであることは先程述べたとおりで、数十人が衣装を替え場所を変え踊る様は壮観でさえある。お決まりというか、分かりやすい古典的なギャグがちりばめられている部分が吉本的であり、圧倒的な強さの主人公が敵たちをめった打ちにするところは、アクションがスローになる部分も含めて香港のカンフー映画そのものである。

まだ見てないのならば、この機に何となくレトロな味わいのあるインド映画を見てみては如何だろうか?

HOME FORM

Copyright© TOMY 1997. All Right Reserved.
Updated 2003/3/8