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インドと聞いただけでカースト制度を思い浮かべた人もいるのではないか?それくらいカースト制度は有名であるし、カースト抜きではインドを語れない。アパルトヘイトさえ崩れ去った現代において、法的には崩壊したもののインドにカースト制度が根づいているのはどういうことであろうか? 列車に乗っているときなど、空いている席に座ろうとした人を隣のインド人が手厳しく怒鳴りつけ追い払う場面や、僕らに向かって彼らの悪口を言うような場面に出くわした。僕らは、「ああ、これがカーストという奴だな。」と思った。 僕らは、その程度しかカーストを実感する出来事に出会わなかったが、実際には様々な形でカーストが深い根をおろしているようだ。表向きは身分差別を否定しているが、カーストは人々の生活に密着しすぎている。自分はバラモンの家系の出だと誇らしげにしゃべる人もいる。ホテルの従業員に汚いから掃除してくれといったら「自分のジャーティーではないから。」と断られたとか、下位カーストの人を伴ってレストランに入ったら入場を断られたなどというのはよく聞く話だ。 ヒンドゥー教において人はいずれかのジャーティー(いわゆるカースト制)に属することになり、それに基づき社会が成立している。ジャーティーは内婚集団であり、ジャーティー内での結婚が原則だ。ジャーティーは主に職業別に別れており(この職業は絶対であり容易に転職することもできないし、他人の職業範囲を犯してもならない)、1つの村落に10以上のジャーティーが存在するという。ジャーティー同士で身分序列が決まっており、下位ジャーティーは相対的に「不浄」とされ、彼らの触ったものも「不浄」とされる。したがって、食品や物品の授受にも細かな規則があり、それによって社会秩序が守られているという。 ジャー-ティーとは別に、ヴァルナ制というのもある。これは、バラモンを頂点とする「四姓」(これを「カーストヒンドゥー」という)と「不浄」である「アウト・カースト」に分けるものである。「アウト・カースト」は、社会の最底辺に置かれ、ガンジーがハリジャン(神の子)と呼んだことや、不可触民(アンタチャブル)と呼ばれることで知られ、総人口の16%近くを占める。 村落においてはこのようなカーストが中心となる生活が営まれる。少しでも背けば、村八分になることもあるという。しかし、都市部では変化が起こっているようである。これは、人との接点が多い都市ではレストランで下位カーストの人間が作った食事を食べていないとも限らないことを考えれば明快だ。そういった背景や高学歴化がのおかげで、今ではカーストの垣根を越えた結婚例も多いようだ。 しかし、カーストが残す問題は依然として多く、下位ジャーティーに対する優遇政策もその一つだ。経済格差の問題などから、下位ジャーティーに対し援助が行われているが、それに対しその少し上のジャーティーが不満をもっているということである。 |
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Updated 2003/3/8 |