バンコク Bangkok

チャオブラヤ川バンコクと言うと、喧騒の町と言う言葉が思い浮かぶ。霞んで見えるスモッグの中を渋滞した車がクラクションを鳴らし、水上船はバタバタと音を立てて往来する。そこに熱帯独特のまとわりつくような湿気を帯びた空気と香辛料の香りが立ち込めている。

タイの首都バンコクは、タイ最大の都市で、チャオプラヤー川(メナム川)沿いにある。クルンテープ(天使の都)とよばれ、政治・経済・文化の中心地である。無数の運河があったことから西洋人に「東洋のベニス」と呼ばれたが、現在、運河の多くはうめたてられて道路になってしまった。

バンコク首都圏の面積は1562キロ平方メートル。人口は556万2141人(1992年推計)。

バンコクは売春天国として世界的に有名だ。タイ各地の貧農の娘達が売られバンコクにやってくる。また、職を求めて多くの人々がやってくる。それらの人々が、スラムを形成したり、ゲイバーで働いたりしている。

また、急速な発展に交通設備が追いつかず、慢性的な渋滞が問題になっているが、緩和対策の地下鉄は、低地(海抜1m)が災いし、不成功におわっている。

また、バンコクは銀行・金融業の中心地でもある。銀行の本店はすべてバンコクにあり、ATMの取り扱い量もほかの東南アジア諸都市にくらべてかなり多いようだ。

タイの交通網はバンコクを中心に放射状にのび、整備された道路・鉄道・航空路によって全国各地とむすんでいる。市の北方にあるドン・ムアン国際空港は、東南アジアでもっとも利用客の多い空港のひとつである。現在、第2国際空港の建設がすすめられており、2000年には開港される予定である。タイの輸出入のほとんどはバンコク港を通じておこなわれており、この一極集中を分散させるために、新港が南東部で建設されている。

かつては、チャオプラヤー川の対岸にあるトンブリーと呼ばれる、アユタヤへ行き来する船の港が栄えていた。しかし、次第に船が大型化し、水深が浅くなるにつれ、対岸のバンコクの重要性が高まってきた。1767年アユタヤがビルマ軍に征服されたことで、トンブリーに遷都され、1782年にはバンコクに都が移り、ラーマ一世が市街の区画整理をおこなった。バンコクは19世紀にはいってからも成長をつづけ、仏教寺院や運河が次々と建設された。1932年の立憲革命以後、軍事政権によって教育の拡充がはかられた。


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Updated 2003/3/8